2025年12月8日月曜日

「パパママ開業」

パパママストアとは、

夫婦のみ、または1~2人のパートタイマーを使って経営する零細小売店のことです。

人手不足もあり同様な形で医院をほそぼそと営んでいる開業医さんも多いです。

私は「パパママ開業」と勝手に名付けています。

採血、検査、手術もナース代わりの嫁のサポートで自分がいたします。
手技系は自分も好きで得意ですから。

大きくせず、コンパクトに という開業コンセプトは他のブログでも述べていますが、患者さんが少なくても、固定費が抑えられているので、採算ラインがかなり低いので黒字で無借金を維持できます。

といっても、勤務医時代の給与より下がったものの、他の医療機関でも勤務医として続けているので給与面での安定もあり、当クリニック存続という意味での経営的安定は確保されています。時給はおそらく病院時代の3分の1ですね。ただ無借金で経営ストレスがない分、営利重視にならず、来院される患者さん一人一人の診療に集中できます。また勤務体系や環境面は家族で決められるので、勤務のしやすさは格段に向上しています。空き時間の多い開業スタイルですが、外傷診療、オンライン診療、発熱外来などの待機型診療にはメリットと考えています。

周りからは ”大変でしょう?休みなくて。” と言われますが、ゆっくりペースなので全く疲れないどころか、逆にのどかな時間を過ごし体を休ませている形になっています。住宅地開業、夜間、土日中心の診療の集客の悪さが逆に低仕事量をもたらす良さになっています。

激務の8時間勤務は疲れが溜まりますが、ゆったり14時間勤務は逆に疲れが取れるのかもしれません。

国は 年間総実労働時間1800時間 を目標としていますが、単純な時間の足し算だけで、強度や疲労の係数がないので、どうかなとは思いますが、なかなか数値化が難しいことは臨床データにも共通することです。