いこい大美野クリニック

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2025年12月8日月曜日

「パパママ開業」

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パパママストアとは、 夫婦のみ、または1~2人のパートタイマーを使って経営する零細小売店のことです。 人手不足もあり同様な形で医院をほそぼそと営んでいる開業医さんも多いです。 私は「パパママ開業」と勝手に名付けています。 採血、検査、手術もナース代わりの嫁のサポートで自分がいたし...

高次機能指定病院で 1錠1兆円、1回3錠、1日3回、3か月服用

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現状の方向性を考えればそんな時代も来るのかもしれない。  どうも、その薬にそのような価値はない。 しかし、価値を決めるのは、我々保険加入者の意見ではない。 誰が医療費を増大させているのか? 医療費削減が叫ばれる中、本質的な問題はそこなの?じゃあどこにあるの? そして それに協力し...
2025年12月5日金曜日

保険料と税金と産業

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医療費の抑制が声高に求められ、人件費も上昇を続けるいま、 医療はすでに「産業」として、そして揺るぎない「内需」(GDP)として成り立っている。 その一方で、この「産業規模」そのものを縮小すべきだという議論が静かに、しかし確実に広がりつつある。 突き詰めれば―― 医療という産業を...
2025年12月3日水曜日

連スタ

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応召義務 応召義務とは、医師・歯科医師などの医療従事者が、診察や治療の求めがあった場合に「正当な事由」がなければ拒否できない義務で、医師法19条などに基づく。  先日来た患者さん。 LINEも連続スタンプであおり系。 嫌な予感しつつも診察に。 来院後、診察の結果、専門医に紹介する...
2025年11月30日日曜日

井戸端情報共有

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 マイナカードによって患者様の診療情報が把握できることは非常に良いことではあるのですが、実はこの情報、医師よりも先に運用上スタッフレベルで閲覧が可能になります。 閲覧権限が医師だけに設定されているわけではありません。表示や印刷して情報は利用されます。 どの病院でもおしゃべりな看護...
2025年11月19日水曜日

ギブス?ギプス?――呼び方の奥にある“固定”の哲学

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整形外科の外来で当たり前のように使っている「ギプス」。 じつはドイツ語の Gips(ギプス)=石膏 が語源で、日本ではなぜか「ギブス」とも呼ばれてしまう少し不遇な単語です。正確には ギプス ですが、現場では両方の呼び方がまだまだ混在しています。 昔のギプスといえば、まさに“石膏の...
2025年11月12日水曜日

オンライン診療

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8枚のモニターに囲まれながら、対面診察とオンライン診察を同時進行でこなしています。 LINEでのやり取り、予約状況、駐車場カメラの映像、電子カルテ、会計ソフト、医学情報の検索と表示……。 一見ごちゃごちゃしていますが、これがいまの診療スタイルの「標準装備」になりつつあります。 も...
2025年11月7日金曜日

仮面の反対、本音の計算――OTC類似薬「自費化」が医療現場にもたらすもの

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仮面の反対、本音の計算――OTC類似薬「自費化」が医療現場にもたらすもの OTC類似薬の自費化をめぐる議論では、医療者は建前として反対を表明しがちだ。だが出来高払い中心の現行制度では、「薬を出さない/少なく出す」ほうが収益の安定につながる――そんな感覚が現場に根づいているのも事実...
2025年11月6日木曜日

赤字が語らないこと――民か官か、その前に

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民間の医療機関は赤字が続けば廃院という“明確な終点”に追い込まれる。 このデッドラインは統計に目に見えない補正をかける。弱った施設は市場から消え、残った施設だけの平均値が「思ったより良い数字」を作る。いわばサバイバー・バイアスだ。 一方、公立は税と補助金で存続余地が広い。救急・周...
2025年11月4日火曜日

ラベルの呪い

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夜勤の救急外来は、時々、秒針の音がやけに大きい。胸痛。顔色不良。血圧は不安定。 「一刻を争う」。身体が先に動く。私のなかの手順は、心筋梗塞を最優先に想定して中核病院へ ――紹介状には〈心筋梗塞疑い〉。検査を積み増して時間を失うより、設備と人のそろった場所へ託す。それが合理だと信...
2025年10月23日木曜日

PS指数 ─医師の寿命

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 PS指数 ─ Physician-to-Staff Ratio 医師スタッフ比を医療現場の“幸福度と崩壊度”を測る指標として捉え直した私の造語である。私はこの数値が、財務諸表よりも正確に現場の健全性と医師の寿命(在職期間?)を言い当てると考えている。医師1名に対しスタッフ2ー4...
2025年7月9日水曜日

酒・たばこ税

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酒・たばこ税は“健康被害還元税”に 酒とたばこは、日本の病気と死亡の大きな原因です。2019年、日本のたばこ起因の超過死亡は年間21.2万人、受動喫煙だけでも約1.5万人が命を落としているとされています。 アルコールも深刻で、アルコール寄与死亡は2017年に5.8万人、経済損失...
2025年7月8日火曜日

手術の前提と滞在先

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手術してから「実は明日以降、通院できません」とおっしゃる方がいます。 手術直後から、帰省される、出張されるにもかかわらず、手術を受ける方がいらっしゃいます。手術はその後の管理が手術より重要となり原則として手術はその後通院できる医療機関での実施がふさわしいと考えます。 よって、その...
2025年7月6日日曜日

妥協しながら物事をすすめる。

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迷いやすいのが、「今できることから進める」か「いきなり一番むずかしい山に挑む」か、という選択です。耳ざわりは後者が派手ですが、現実は時間もお金も気力も有限。まずは“できることから”が強いです。理由はシンプルで、手応えが早く返り、学びが速く回り、見た目の結果もたまりやすいから。 こ...
2025年7月4日金曜日

塩とダイエット

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🧂塩は“敵”ではなく“エンジンオイル”だった ――適度な塩分が代謝を動かし、食欲を整える理由 「塩は控えめに」。 健康の常識として長く言われてきた言葉です。 しかし、極端な減塩を続けると「だるい」「冷える」「食欲が止まらない」「体重が落ちにくい」と感じる人が少なくありません...
2025年7月2日水曜日

エネルギー代謝と必要なビタミン

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 エネルギー代謝と必要なビタミン ================ 糖新生:B6・B7・B12・葉酸 糖利用:B1・B2・B3・B5 脂肪燃焼:B2・B3・B5(+B7・B12) ================ とされています。 しかし食事からとる場合は、カロリーがネック。 食...
2025年6月30日月曜日

大谷翔平と総合診療医

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 皆さん、大谷翔平選手の二刀流への挑戦をご存じでしょう。彼は高校時代から「投手か打者か、どちらか一つに専念すべきだ」と多くの指導者から言われてきました。「二兎を追う者は一兎をも得ず」――そんな常識が、彼の前には立ちはだかっていたのです。しかし大谷選手はその声に屈せず、自らの可能性...
2025年6月21日土曜日

断食と体重と脳の働き

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 断食(糖質、脂質制限食を含む)を始めると、まず体内に蓄えられているグリコーゲンが急速に使われる。 肝臓と筋肉に合計400〜500gほど存在するグリコーゲンは、1〜2日でほぼ枯渇し、これに伴って約3倍量の水分も失われるため、開始直後に1.5〜2kg前後の体重減少が起こる。 さらに...
2025年6月19日木曜日

早急なダイエットが必要な方における断食の有効性

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●早急なダイエットが必要な方における断食の有効性:代謝のスイッチを切り替える 断食は、ラマダンに代表されるように、古くから人類の歴史と文化に深く根ざしてきました。イスラム教のラマダン月には、日の出から日没まで一切の飲食を断ち、信仰を深めると同時に、自制心を養う修行として行われます...
2025年6月15日日曜日

温暖化と森林

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昔と比較になりますが、日本の森林は豊かでした。当時は国土の約7割以上が森林で覆われ、都市化や大規模な伐採はほとんどありませんでした。現在は回復していますが、古代の水準にはまだ及びません。 この歴史的変化を踏まえると、化石燃料の使用を止めたとしても、森林減少が続く限り、これまでに掘...
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