昔と比較になりますが、日本の森林は豊かでした。当時は国土の約7割以上が森林で覆われ、都市化や大規模な伐採はほとんどありませんでした。現在は回復していますが、古代の水準にはまだ及びません。
この歴史的変化を踏まえると、化石燃料の使用を止めたとしても、森林減少が続く限り、これまでに掘り出された分の炭素化合物からくる大気中の二酸化炭素は高止まりし温暖化は維持されます。森林は炭素吸収の重要な役割を持ち、失われれば将来の吸収力も減少します。温暖化を根本的に抑えるには、森林の増加を進めることが解決策の一つと考えます。