医学生の息子からの神経科学的レセプターの質問にふと思ったことがあったので書き継ぐってみた。
酒、タバコ、ギャンブル、ゲームなど依存症を神経科学の神経伝達物質とレセプターで考えてみる。
三大 脳内物質とは、
ドーパミンセロトニン
ノルアドレナリン
の3つの物質のことで、人の感情や精神面、記憶や運動機能、睡眠といった機能に影響を与えています。
この三大神経伝達物質のバランスが崩れることで、精神疾患の発症に繋がると考えられています。
<<ドーパミン>>
〇特徴
快楽を司り報酬系と言われる神経伝達物質
向上心やモチベーション、記憶や学習能力、運動機能に関与
ノルアドレナリンの前段階となる物質
〇過剰時
統合失調症や過食症、その他アルコール依存症やギャンブル依存症、買い物依存など関与。
〇不足時
無興味、運動機能、学習機能、性機能が低下に関与。
ギャンブルなどの依存症の人を見かけたときには、ドーパミンのコントロールが効かなくなっていると思っていいと思います。
<<受容体 レセプター>>
1. ドパミンD2受容体が多すぎる
何でも「楽しい!やりたい!」となるけど計画性ゼロ。
例:テスト前にゲームを始めてしまう。(報酬系が暴走気味)
2. NMDA受容体が少なすぎる
新しいことが頭に入らない。依存症から離脱するという新しい生活習慣が定着しない
(学習・記憶の効率ダウン)
3. GABA受容体が多すぎる
興味のない現実生活ではいつも抑制されてぼーっとしている。(ブレーキ強すぎ)
4. セロトニン受容体が暴走してる
何事も「まあいっか」で済ませてしまう。
例:答案白紙でも「人生大丈夫っしょ」。(楽観主義すぎ)
脳内におけるレセプター分布の先天的なアンバランスが依存症の要因の一つかもしれないが、例えばギャンブルをやめられたケースというのは後天的に神経回路の再構築により離脱できたということになると思います。