軽度または中等度の慢性腎臓病(CKD)を有する高齢者におけるタンパク質摂取量と全死亡率を調査した結果、タンパク質摂取量が多いほど死亡リスクが低く、タンパク質摂取の利点が欠点を上回る可能性があることを、スウェーデン・カロリンスカ研究所のAdrian Carballo-Casla氏らが明らかにした。JAMA Network Open誌2024年8月1日号掲載の報告。
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筋肉量を減らすほど、制限することはかえってよくないということだと思われる。
尿毒症になっていないのであれば、制限すべきではないということのようだ。
そもそも蛋白制限した方が腎機能が保たれるというエビデンスは、昔からありますが、
タンパク質の摂取を制限すると、クレアチニンの数値が低下するのでそれでGFRを評価するのであれば、かなりのバイアスにはなります。
タンパク質摂取量に影響されないGFRの評価については、シスタチンCという測定が保険適応になったのは2005年10月1日、蛋白制限期間とシスタチンCの上昇率の研究論文はみあたらないので、それらの研究報告がなされれば、一層エビデンスに変化がもたらされるのかもしれない。