思い込み(バイアス)は、私たちの脳の情報処理の特性から生じるもので、大脳旧皮質と大脳新皮質がそれぞれ異なる役割を果たしています。
① 大脳旧皮質と思い込み
大脳旧皮質は進化的に古い部分で、本能的な反応や習慣、感情の処理を担当しています。例えば、過去の経験に基づいて危険を即座に察知したり、速い意思決定を促す働きがあります。 思い込みの多くはこの部分に関連し、「過去の経験からこれは正しい」と直感的に判断してしまう傾向があります。これが認知バイアスを生み、論理的な情報を正しく処理できなくなることがあります。例えば、「一度嫌な思いをした人はずっと信用できない」というような固定観念はこの部分が強く働くためです。
② 大脳新皮質と思い込み
一方、大脳新皮質は進化的に新しい部分で、論理的思考や分析、問題解決を担っています。思い込みを客観的に見直し、修正する役割を果たします。例えば、過去の経験だけで判断せず、新しい情報を積極的に取り入れたり、「本当にこの考えは正しいのか?」と批判的に検証することができます。 しかし、この機能がうまく働かないと、既存の思い込みが強化されてしまうことがあります。例えば、「自分が支持する情報だけを集め、反対の意見を排除する」という確証バイアスがその一例です。
③ 思い込みを減らすには?
「生まれつき、大脳旧皮質がデカいから無理っす。」
ただこういった大脳生理学的知識を身に着けると自身を客観的に分析し、かなり克服できるものと考えます。
思い込みを防ぐには、大脳新皮質を活性化させることが大切です。具体的には、
●さまざまな視点から情報を見る
●感情ではなく論理的に判断する習慣をつける
●自分の考えを疑い、新しい情報を受け入れる
こうしたことを意識することで、思い込みに左右されない柔軟な思考ができるようになります。脳の特性を理解することで、より賢く意思決定できるようになりますね。
教祖が言ったから、信じる。
あいつの言っていることはすべて受け入れない。
部下や後輩の言ったことは信じない。
とか やみくもに大脳旧皮質太らせていませんか?